みなさん、今日は大邱の中央路駅のあたりで聞いた話をしようと思います。
数年前から、夜にあの辺りを歩く人たちの間でひそひそと広まっている噂なんですが……確かなことは言えません。私も、聞いた話をそのまま伝えているだけです。
駅へ下りていく道の入り口、ご存知ですよね。そこから細い路地を入ったところに、青いポータートラックがときどき停まっている場所があるそうで。ある方が——仕事を終えて遅くに帰っていた三十代の男性だと聞きましたが——真冬の夜中の一時頃、その前を通りかかったとき、何かおかしなものを見たというんです。
荷台の上に、子どもが座っていたというんです。
七歳か、八歳くらいでしょうか。女の子だったそうです。街灯の光がちょうどその真上に落ちる場所に、ひとりで座って、両足をまっすぐ前に伸ばしていたと。
その方は最初、そのまま通り過ぎようとしたそうです。でも、足が自然と遅くなったと。何かおかしいと感じて。夜中の一時ですよ。なぜ子どもがそこにひとりでいるんですか。
立ち止まって見ていると、子どもはまったく動かなかったそうです。声もなく。こちらに顔を向けることもなく。前を見ているのか、何も見ていないのか。その方が一度、わざとらしく咳払いをしても、何の反応もなかったと。それなのに、おかしいと思いながら、足が離れなかったというんです。何かに引き留められているように。
そうして十秒ほど経ったでしょうか。
子どもが、後ろに倒れたというんです。
でも、みなさん。その倒れ方が……おかしかったというんです。
人は体勢を崩せば、手くらい伸ばしますよね。反射的に。子どもならなおさら。でもその子は、体全体がひとかたまりに固まったまま、後ろから誰かが足首を引っ掴んだかのように——ぱたり。音ひとつなく、荷台の向こうへ消えたというんです。
その方は駆け寄ったそうです。トラックの後ろ側に回って見ると。
何もなかったそうです。子どもも、荷物も、アスファルトの上に何の痕跡もなかったと。
その方はしばらくその場に立ち尽くしていたそうです。走ることも、声を上げることもできず。ただ、冷たい荷台の縁を手で掴んだまま。鉄特有の冬の匂い、油の匂いのようなものが鼻に染み込んでくるのに、手が震えて離せなかったと。
その方が後になって家に帰り、記憶をたどり直したとき、ようやく気づいたことがあったそうです。
あの子の足が……裸足だったというんです。
真冬の夜明け前に。気温が氷点下まで下がっていた日に。アスファルトの上に停まった冷たい鉄の荷台の上で、裸足を前にまっすぐ伸ばして座っていたというんです。
その方は、なぜあの瞬間にすぐ気づかなかったのかと言っていたそうですが。よく考えると、その足があまりにも静かだったというんです。冷たい鉄の上に触れていれば、人は少しでも縮こまるはずでしょう。足の指くらい、もぞもぞと動くはずでしょう。でもあの子の足は、ただ、くっついていたと。その鉄と温度が同じであるかのように。
冷たくなかったのでしょうか。
それとも……最初から、感じることができなかったのでしょうか。