怪談小説
創作の短編ホラー。地図の「噂」とは別の、書かれた物語。
※ これはフィクションです。地図の信ぴょう性とは無関係です。
影なき顔
谷中霊園の向かいに越してきた写真家の水野は、毎朝夫の消えた方向を見つめ続ける老婆と、夜ごと路地に現れる影のない顔の子どもに出会い、老婆の家に宿る深い悲しみと死の連鎖に引き込まれてい…
観せます屋
大阪・新世界の路地裏で「なんでも観せます」と書かれた名刺を拾った男が、謎の老人が営む店に通い続けるうち、老人の顔が少しずつ変容し、顔のない人影が自分に近づいてくる光景を見せられ、や…
やぐらの谷戸
葬送空間を研究する大学院生の田中望が鎌倉の人里離れた谷戸で中世のやぐら群を調査するうち、崖の内側から聞こえる音、無数の手形、年齢のない目を持つ老婆、そしてあり得ない方向から落ちる影…
水底の顔
写真家の桐島雅也が小樽の運河沿いに滞在し撮影を続けるうち、水面に映る正体不明の影や廃倉庫の壁に浮かぶ顔、そして水の匂いと女の幻に繰り返し苛まれ、やがて自分が撮った写真の中に消えるは…
掘割の顔
七回忌のために柳川へ帰省した村瀬朔也は、網の目状の水路に棲む「水のもの」に呼ばれ、母の死の真相と自らが次の犠牲者として待ち受けられていた事実に気づく。
すべての怪談
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見る霊泉院の石
妻を亡くした男が高野山の宿坊で過ごす七日間、正体不明の足音・声・香りに導かれ、言葉にできなかった別れと向き合っていく怪異譚。
顔のない女と祇園の路地
祇園の取材中に迷い込んだ謎の路地で、フリーライターの田中誠二は顔のない着物姿の女と二夜続けて遭遇し、恐怖に駆られて京都を去る。
やぐらの声
鎌倉の古い横穴墓「やぐら」に隣接する平屋に引っ越したフリーランスライターの田中佳奈は、夜ごと自分の名を呼ぶ正体不明の声に悩まされ、引っ越しを決意するが、その地に住んでから一度も体調…
菊の女
京都・祇園の裏路地に赴任した編集者の男が、夜ごと背を向けて立つ着物姿の女に繰り返し遭遇し、やがてその「顔」をこちらへ向けた存在と対峙する恐怖を描いた怪談。
格子の内側
民俗学者の浅見律子が金沢・東茶屋街を調査する中で、かつて消えた芸妓・小糸が棲みついた黒い格子の家に引き寄せられ、やがて逃れられない怪異と対峙する恐怖譚。
水底の顔
小樽運河沿いの古い旅館に泊まったライターが、夜ごと運河に引き寄せられ、水辺に立つ顔のない老人の姿を目にしたことで、逃れられない水の呼び声に囚われていく恐怖を描いた物語。
祭りの残り火
京都・祇園の古い宿に滞在した建築写真家の田中慎吾は、祇園祭の後祭が終わった直後の不穏な空気の中、路地や川沿いで白い着物の女の亡霊を目撃し、撮影した写真にもその姿が写り込んでいること…
裏木戸の通り
京都の古い路地で撮影仕事をこなす写真家の村瀬が、地図に載らない「裏木戸の通り」に足を踏み入れるうちに、鏡の中の自分のずれや夢の中で「もう替わりましたよ」と告げる自分の顔を持つ女と出…
死者の鏡
弟の死に罪悪感を抱える男が恐山を訪れ、イタコの口寄せや湖畔の怪異を通じて、弟の言葉の真意と自分が救われたのか呪われたのかという曖昧な恐怖に直面する物語。
運河の底に沈む声
小樽運河沿いの民宿に逃げ込んだ男が、水面に映る死者の顔と自分の家族の秘密に引き込まれていく静かな恐怖の物語。
午前二時十七分の欠落
夜間警備のため確認していた会社の防犯カメラ映像、その毎日午前二時十七分の一コマだけに、人間の認識では決して形を捉えられない「何か」が映り込んでいた。それを見ようとするほど、世界の方…
壁の奥で待つもの
築四十年のマンションの大規模修繕で剥がされた外壁の奥から、空洞と、その中で「育っていた」ものが見つかる。住民が一人、また一人とそれに呼ばれていく。
十三番目の窓
在宅勤務のビデオ会議に毎週現れる謎の十三番目の参加者「――――」。最初は録画でしか気づかなかったが、次第にリアルタイムで見えるようになる。同僚の桐島さんと共に調べるうち、その暗い窓…
天井の客
築32年のワンルームに引っ越した渡辺悠は、夜ごと天井から聞こえる奇妙な音に悩まされる。クローゼットの点検口を開けた先で、彼は梁に張りついた半透明の呼吸する生物体を発見する。生物学の…
七時十二分の空席
毎朝同じ通勤電車で見かけていたグレースーツの男が、ある夏の朝を境に突然姿を消す。同僚も、見知らぬ乗客も、SNSも、防犯カメラも――誰も男の存在を証明できない。やがて男は一瞬だけ再び…
映さぬもの
フリマアプリで安く購入したアンティーク調の姿見を家に置いた日から、佐々木奈緒の家族に不運が連鎖し始める。事故、失敗、体調の悪化、そして鏡の中の異常な影。恐怖が積み重なる中で奈緒は鏡…